アルコールは肝臓にダメージを与える?

お酒を飲むとアルコールを体内に取り込むことになります。体内に入ったアルコールは酵素によって分解されてアセトアルデヒドになります。このアセトアルデヒドが分解されずに肝臓に残ると、アセトアルデヒドの毒性によって肝臓が障害を受けることになります。

 

そして、肝障害を起こすのはアセトアルデヒドだけではありません。お酒の飲みすぎによってアセトアルデヒドを分解しようと肝臓が働くことによって脂肪の代謝が後回しにされます。この結果、中性脂肪が肝臓にたまっていくことになります。このような状態が続くとそのうちにアルコール性脂肪肝になってしまいます。そして、この肝臓にたまった脂肪が肝臓を壊す働きをするのです。

 

アルコールによる肝障害の最初のステップは、脂肪肝なのです。

 

この脂肪肝の状態をほったらかしにしておくと肝細胞が障害を受けて繊維化してくるのです。これが、アルコール性繊維症と呼ばれるものです。この状態のままお酒を飲み続けると肝臓が硬くなってきてしまう肝硬変になるのです。

 

肝臓は、沈黙の臓器であるとよくいわれています。症状がひどくなるまで自覚症状がないのです。肝硬変の最初の段階では、正常な肝臓と同じくらいの働きができるので気付くことが遅れるのです。肝障害の早期発見のためには、血液検査を行うことが最も適しています。ガンマGTPという値は耳にしたこともあると思います。この数値によって肝硬変の程度がわかるのです。

 

初期のアルコール性肝障害であれば、1週間から2週間の間禁酒することで正常値に戻すことができます。

 

肝硬変の合併症としては、歯ぐきからの出血、腹水がたまる、こむら返りがよく起こるがあります。ひどくなってくるとアンモニアが脳にまわってしまって意識障害を引き起こすまでになります。医療機関で診察を受ける際には、アルコール依存症を専門的に治療してくれる機関を調べておくことも必要になる場合があります。アルコール性肝障害になる人は依存症である確率も高いからです。